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2014年3月11日火曜日

「ダラス・バイヤーズクラブ」

先日アカデミー賞が発表されましたが、「ダラス・バイヤーズクラブ」よりマシュー・マコノヒーとジャレッド・レトが主演・助演でW受賞しましたね。
ノミネートされてること知らずに発表の1週間前にこの作品を観に行きましたが、二人の演技力、凄まじいものがありました。



物語は

HIVを患った男が治療薬を求めて、製薬会社や政府と戦う姿を描く、実話を基にした人間ドラマ。(Movie Wakerより)

そう書けば、「正義感のある男が、社会に楯突くかっこいいドラマ」と思われるかもしれませんが、違います。
多数の女性と肉体関係をもったせいでHIVになった男が、自分が助かるために手に入れた薬を使って金儲けすることを企てるが、政府の法律が邪魔だった…って映画です。

もちろんマシュー・マコノヒーがHIVになる男なのですが、その病弱になっていく様が気持ち悪いくらい現実味がある演技でした。そして中盤からあらわれるゲイの助手(ジャレッド・レト)もまた然り。

重いテーマなのですが、主人公の楽観的な姿勢がかなり好感もてるし、
テンポもいい感じで進むので見ていて苦ではありません。

監督はジャン=マルク・ヴァレ、作品賞も惜しかったですね。

2013年6月2日日曜日

「アパートの鍵貸します」

1960年のアメリカ映画「アパートの鍵貸します」観ました。感想から言うと、なぜもっと早くこんな素敵な映画を観なかったのか、という後悔が生まる程にお薦めな作品でした。
戦後アメリカ映画界最高の喜劇俳優と呼ばれるジャック・レモン演じるお人好しとシャーリー・マクレーン演じる男を見る目が無いエレベーターガール、そして2人の会社のボス役フレッド・マクマレイの3角関係が面白い!
伏線の仕込み方と、その回収が堪らなくかっこいいです。アカデミー賞5部門受賞していることからもこの作品の素晴らしさが伺えます。

モノクロ映画ですが、この様な名作は色褪せる事なく面白く、今後も何世代にわたり鑑賞されつづけることでしょう。

「オブリビオン」

5月31日公開の「オブリビオン」を観てきました。ジョセフ・コシンスキー監督のSFスリラー作品です。トム・クルーズ主演、オルガ・キュリレンコ、モーガン・フリーマンとキャストは超豪華。
個人的にこの映画を楽しみにしていた要因の1つにサウンドがあります。重低音を上手に効かせ緊張感を生み出す一方で、安らげる場面での小鳥のさえずり1つにもサラウンドが響き渡り、洋画のサウンドの醍醐味を味わうことができます。
ストーリーは理解しやすい内容ですが、謎が多く残り、あまりスッキリする映画では無いです。音楽はM83が担当しています。

久しぶりにSF映画を観ましたが、飛空艇のデザイン(ユーザーインタフェース)などでインスピレーションが刺激されます。理系はやはりSF映画好きですね。

2013年5月23日木曜日

「モネ・ゲーム」


「モネ・ゲーム」見ました。

主演は「英国王のスピーチ」のコリン・ファースと説明不要のキャメロン・ディアス。監督は正直知らない人。しかしなんといっても脚本担当が僕の大大大好きなコーエン兄弟!そして彼らのお家芸である「盗み」をテーマとしたコメディときたらこれは見ない訳にはいきませんでした。

個人的にコーエン兄弟の「ビッグ・リボウスキ」は5本の指に入る程好きなのですが、今作もそれに負けず劣らず面白い!!基本的に、コーエン兄弟が描く主人公はダメ人間である傾向が強いですが、今回は…と続きは劇場で(笑)
時間も短いですし、テンポよく進みわかりやすいです。

しかし、キャメロン・ディアスは本当に年をとっても”可愛い”ですね。いい歳の取り方です。
コリン・ファースの演技もとても繊細で、かつ分かりやすい。2大スターの共演作品。超お勧めな作品です。


2013年2月10日日曜日

「再会の街で」


「ビッグダディ」を観たらアダム・サンドラーの作品がまた観たくなりました。そこで選んだのがこの作品「再会の街で」です。二度目の鑑賞になりますが、4年振りということと、その4年の間に『9.11』に関する知識をより得たことで前回とは少し異なる視点で見ることができました。

“911の遺族の更生”という重いテーマですが、それを友情、音楽、女性を混じえることでいい意味でも悪い意味でも軽い感じで仕上げています。監督の マイク・バインダーはコメディ出身なのでそれも仕方がないのかな。でも映像はとても綺麗だし、挿入歌やサントラもとてもいい。洋楽好きの私にはかなり合います。ちなみに音楽はロルフ・ケントが担当しています。

また、キャストが豪華絢爛です。
主演はアダム・サンドラーで、「ホテル・ルワンダ」のドン・チードル、スティーブン・タイラーの娘リブ・タイラー、そして判事役でドナルド・サザーランドが出演しているんですが、特にドナルド・サザーランドの威圧感というかオーラが半端ないです。ベテランという域を超えてもはや神ですね(笑)

同じく911の遺族をテーマにした「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」と併せて鑑賞するのをお勧めします。


2013年2月9日土曜日

「あなたが寝ている間に」


「あなたが寝ている間に」はサンドラ・ブロック主演のラブコメです。ベタに面白かった(男向けの笑いも多い)ですし、文句のつけようが無い程清々しいハッピーエンド。何よりサンドラ・ブロックが可愛いです。それに惚れるピーター(ピーター・ギャラガー)にかなり同感。「ホリデイ」とかの類が好きな人にお薦め。

音楽は「マスク」のランディ・エデルマン、監督は「ナショナル・トレジャー」のジョン・タートルトーブです。



2013年2月8日金曜日

「ヤギと男と男と壁と」


「ヤギと男と男と壁と」(2009年アメリカ)観ました。奥さんを寝取られた記者のボブ(ユアン・マクレガー)が、何を思ったか戦地イラクへと旅立ちます。そこで超能力部隊「新地球軍」のエースだったリン(ジョージ・クルーニー)と出会い、さらに歯車が狂います。この時点で「は?何言ってるの?」って感じになりますが、これがノンフィクションなのだから滑稽ですよね。米軍って暇なの?って心底思いました。新地球軍を統括していたのがビル(ジェフ・ブリッジス)です。個人的に「ビッグ・リボウスキ」の影響が強すぎて、ジェフ・ブリッジスは見るだけで笑えてしまいます。それくらい好きな俳優さんです。

正直なところ、全然面白くなかったです。おすすめ度☆1
ちなみにこの「ヤギと男と男と壁と」って邦題は千原ジュニアが命名したそうで。

監督はグラント・ヘスロヴ、音楽は「再会の街で」のロルフ・ケントが担当です。



2013年2月4日月曜日

「シックス・センス」


これまた二度目になりますが久しぶりに「シックス・センス」を鑑賞しました。この作品は見る度に発見があり本当に面白いです。
1度目でよくわからなかったシーンについて(例えば赤いドアノブの扉)の意味が、二度目ではとても明澄に解釈できます。
特に最後にコール(ハーレイ・ジョエル・オスメント)がマルコム(ブルース・ウィリス)に言った「また会えるって言って」の意味が分かった時には、とても切ない気持ちになりました。監督はM・ナイト・シャマラン、音楽は巨匠ジェームズ・ニュートン・ハワードです。


「ビッグダディ」


アダム・サンドラー主演の痛快ダメ男コメディ「ビッグダディ」観ました。愛・友情・笑いと全てが詰まっています。血の繋がりの無い子供 ジュリアンが突然家にきてニートのソニー(アダム・サンドラー)が養うというお話。彼の愚直な教育姿勢は笑えるし、時に見習うべきところがあります。神経を全く使わず見ることができる映画なので、疲れた時にお勧めです。

ジュリアン役を演じてた子ども、実は双子って知ってびっくりしました。まるで「フルハウス」のミシェルみたいだなって思って調べてみてさらにびっくり。なんと彼らディラン&コール・スプラウス兄弟、オルセン姉妹の会社デュアルスターと契約し「Sprouse Bros」という商標を持っているんです。ミシェル恐るべし。




2013年1月25日金曜日

「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」

本日公開の「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」(3D)を観てきました。…凄い。もはや映画という枠を超えてアートです。1コマ1コマが芸術です。

まるでクリスチャン・ラッセンの絵が動いてるかの様。
もはや何がCGで何が実写かわかりませんが、とにかく感動しました。

物語はタイトルにも書いてありますがトラと漂流する話です。そこまで20分程かかり序盤は眠くなったものの、漂流してからはその映像美の虜になり終わってみればあっという間でした。
この話でのキーワードのひとつ『生物の多様性』…それは人間界における人種や宗教などを象徴しています。
時にそれらを理由にお互い傷つけ合います。しかし、お互い真剣に向き合うことで理解し合うこともできるはず。この映画からその様に学びました。

監督はアン・リー、音楽は「アトランティスのこころ」のマイケル・ダナです。

ぜひ3Dで、近くにIMAXシアターがある方はそちらでさらに綺麗な映像をお楽しみ下さい(^^)


2013年1月24日木曜日

「皇帝ペンギン」

ストレス社会と戦うには時に癒し成分が必要です。
そこでリュック・ジャケ監督「皇帝ペンギン」(2005年フランス)鑑賞しました。
てっきり「EARTH」の様な客観的観察の語りで始まるドキュメンタリーかと思いきや、ペンギンの家族を擬人化してその立場目線で語られます。そのナレーションには大沢たかおと石田ひかりと神木隆之介が務めます。
ペンギンの愛くるしい様相には口元が緩みました。これぞ萌えの本質なのかも知れません。
この映画の素晴らしいところやはり徹底的にペンギン目線であることです。
それは語りもそうなのですが、特にカメラワークが秀逸。
ヒョウアザラシの捕食シーンは、見事にペンギンの恐怖心を表現していて感動しました。

ただ個人的に残念に思ったことはBGMで、映像に合っていない気が否めませんでした。
しかし、それ以外は素晴らしく家族の愛を再確認する心が温まる映画です。

なんでこんなペンギンって可愛いのかな?笑


「ブラウンバニー」

行きつけの美容室にてイケメン美容師に教えて頂き、「ブラウンバニー」を観ました。
音楽・芸術・演劇と多彩な能力を持つヴィンセント・ギャロが監督・制作・脚本を務めています。
観る人の脳裏に焼き付くこと間違いなしです。強烈過ぎます。
まず女性の方は見ないことをお勧めします。R指定ですが完璧にX指定であるべき映画です。
しかし単なるエロ映画という訳では無いのです。
ギャロの深いメッセージが散りばめられたロードムービーです。
中盤までは睡魔との戦いですが、終盤の爆発的展開で一気に眠気が覚めることでしょう。

またこの映画、ノイズ入りまくりのカメラで撮影している映像が味のある作品に仕上げています。音楽もヴィンセント・ギャロが担当していて彼の能力の高さをうかがえます。

賛否両論ある作品ですが、複雑な思考を好む男性にお勧めです。


2013年1月21日月曜日

「フィリップ、きみを愛している!」

2009年フランス・アメリカ映画「フィリップ、きみを愛している!」を観ました。
現在も米テキサス州の刑務所に投獄されている実在の人物の人生を描いた、スティーヴ・マクヴィカーの小説を映画化したものです。ジム・キャリーとユアン・マクレガーの実力派2大スターの共演作。
脱獄系はよく映画の題材になるけど、これほどまで清々しくポップに描いた作品を私は知りません。
めちゃくちゃぶっ飛んだ脚本ですが、これが実話を基に作られているのだから驚きです。

写真でお察しの通り、ずばり『ゲイ』の2人が刑務所で出会い、恋に落ちるラブ・ストーリーです。
フィリップ(ユアン・マクレガー)とスティーブン(ジム・キャリー)が「タイタニック」のジャックとローズに負けないくらいの愛を表現します。特にユアン・マクレガーの乙女力恐るべし。
愛にも様々な形があるのだな…と勉強になりました。
笑えて気分がスッキリする作品です。


2013年1月19日土曜日

「エターナルサンシャイン」

2004年アメリカの映画、「エターナルサンシャイン」を観ました。監督はダフトパンクのMVなどで有名なミシェル・ゴンドリーで脚本はチャーリー・カウフマンです。
まず主演はジム・キャリーとケイト・ウィンスレット、この時点で観ない理由が無いのです。
そして感想ですが、面白い!ハラハラもドキドキも無かったけれども、とても良く出来た脚本です。見終わった後、すぐにでも見直したくなる作品です。
情緒的な恋愛映画にSFというスパイスを効かせることによって、この映画のテーマである『記憶』を顕現しています。
またイライジャ・ウッドがパトリック役、キルスティン・ダンストがメアリー役に出演していますが、彼らへの焦点の当て方も見事です。サイドストーリー的に観ても面白いかも。

ただし失恋直後や恋愛のトラウマがある人は観るべからず。
それ以外の方にお薦めします。
時期的にもぴったりな作品です。


2013年1月15日火曜日

「ミッドナイト・イン・パリ」

「ミッドナイト・イン・パリ」観ました。初ウディ・アレン!そして即ファンになりました!

前回観た映画「オーケストラ!」に引き続き、またパリが舞台のお話です。
観光でパリを訪れた作家のギル(オーウェン・ウィルソン)とイネス(レイチェル・マクアダムス)。
ワインに酔ったギルが真夜中のパリを散歩中に、アンティークな車が迎えに来ます。着いた場所はあら不思議、彼が愛してやまない1920年代のフランスでした。そして会った人がなんと…

と、所謂タイムリープ系の話ですが、事件や事故が起こるわけでも無い。ギルの純粋さが可愛らしく、時に笑えます。
そしてぜひ見て頂きたいのがラストのシーン。この持っていき方が、ウディ・アレンの力か…と感嘆しました。
第84回アカデミー賞で脚本賞受賞も伊達じゃ無いです。

音楽はステファン・レンベル。


「オーケストラ!」

「オーケストラ!」観ました、フランス映画です。端的に言えばロシアのボリショイ劇場の清掃員として働くアンドレイが旧友と共にパリでオーケストラをしちゃう話。
ストーリーはテンポ良く進み、最後はチャイコフスキー協奏曲の圧巻の大団円です。

もちろんそれだけで無く、天才ソリストであるアンヌ=マリー・ジャケの隠された秘密とは…などちゃんと感動できる要素もあります。笑いもちょくちょく挟んで安定した面白さでした。

ジャケを演じたメラニー・ロランは「イングロリアス・バスターズ」でハリウッド進出も果たしています。要チェックな仏女優。ユアン・マクレガーが彼女と浮気したとかしないとか…笑

やっぱり楽器できるって本当に羨ましいな、なんか習おうかな(^^)


2012年12月22日土曜日

「レ・ミゼラブル」

トム・フーパー監督「レ・ミゼラブル」を鑑賞しました。これは正直得意不得意が別れる作品だと思います。当たり前ですがミュージカル苦手な人にはお薦めできません。私個人としては満足な作品です。キャスト陣の歌声は素晴らしく、中でも薄幸な人生を如実に表すマーラーをアン・ハサウェイがノーカットで見事に歌うシーンが印象的でした。またソロのみで無く、ヒュー・ジャックマンやアマンダ・サイフリッドらのアンサンブルの調和も見事で、どれほど練習したか検討もつきません。もちろん歌声だけでなくそれに伴う演技にも目を離せません。ある映画館では見終わった後、観客のスタンディングオベーションが起きたそう…そんな気持ちにさせられます。

クリスマス、大切な人と見る映画にお薦めです。(僕は男と一緒に観ましたが…笑)


2012年12月16日日曜日

「ホビット 思いがけない冒険」

先日公開された「ロード・オブ・ザ・リング」の前日譚にあたるお話「ホビット」を観てきました。この「ホビット」をやると聞いてから、公開まで本当に長かった…未だかつてこんなに映画を待ち望んだ事はありませんでした。そしてその期待を遥か上をゆく面白さでした。圧巻のバトルシーン、映像美…3Dメガネをかけてなくても映画の中に入り込む様な没入感。また今作もハワード・ショアが音楽を担当しており、前作のテーマを懐かしめます(アレンジは効いていますが)。音響も設計されつくされており、臨場感が半端ないです。

今作としての幕引きも、続編への伏線も、何をとっても最高!今作もガンダルフが大活躍します(^^)

あ〜、早く続編観たい!!



2012年12月1日土曜日

「きみに読む物語」

ニック・カサヴェテス監督「きみに読む物語」(2004年アメリカ)を観ました。認知症で過去を思い出せない女性に、老人がある物語を語ります。その物語はノアという木工業を生業とする青年とアリーという富豪家生まれの美少女のお祭りでの出会い、恋に落ちる話。ラブストーリーの設定は期待を裏切らないベタな展開に進みますが、そこがいい。また認知症に重きを置かず、感動の種の1つにしていることでとても見やすく、綺麗なお話になっています。

レイチェル・マクアダムスとライアン・ゴズリングの熱い愛の表現(笑)には少しドキドキします。ジェームズ・ガーナーも相変わらず瞳の演技が上手です。



2012年11月26日月曜日

「ファーゴ」

「ファーゴ」(1996年アメリカ)
言わずと知れたコーエン兄弟の代表作のひとつ。前作の「ビッグ・リボウスキ」に続き今作も「誘拐」をモチーフにしたもので、冒頭「This is True Story.」から始まります。これがこの映画の最大の演出で、この一文で観客の脳裏に現実を意識させます。これにより徐々に起こる事件の狂気さをより一層感じてしまう、言わばコーエン兄弟のマジックにかかってしまいます。
真っ白な雪景色に真っ赤な鮮血、無口な大男とおしゃべりな小男、子供を授かった名刑事と子供を放置して逃亡する男…コントラストをはっきりさせて描かれる人物やシーン描写に、すべてが計算された撮影。
ここまで完璧な映画を作り出せる監督はコーエン兄弟以外にいるのでしょうか。
フランシス・マクドーマンド(刑事)、ウィリアム・H・メイシー(夫)、スティーヴ・ブシェミ(小男)…俳優陣の演技力にも申し分無いというよりリアルそのものです。
本当にお薦めの映画です、ぜひ。