2012年11月5日月曜日

「チャーリー・ウィルソンズ・ウォー」

マイク・ニコルズ監督「チャーリー・ウィルソンズ・ウォー」。実在の冷戦終結の功労者チャールズ・ウィルソン、彼がソ連の進行に抵抗するアフガニスタンを援助する模様を描いています。トム・ハンクスがチャーリーという人物像を表現しています。このチャーリーの特徴として切り替えの速さがあります。酒と女と仕事などの転換が映画の随所で見て取れます。特にガス(フィリップ・シーモア・ホフマン)との対話のシーンは秀逸。関係無いけどチャーリーが女好きだけあり、ジュリア・ロバーツやエイミー・アダムスなどの美女がかなり出ています。設定がコメディチックな様でストーリーは真面目そのもの。

ここから勉強がてら歴史の整理。
なぜアフガニスタンをソ連もアメリカも狙うのか。それはアフガニスタンに眠る豊富な地下資源(レアメタル)とホルムズ海峡のため。ソ連はアフガニスタンの隣国なので、喉から手が出る程欲しいところ。
ソ連とアフガンの共産主義に対し、「ムジャヒディン」(信仰のための戦士)を支援したのがアメリカです。
さらにアメリカCIAは世界中から急進派のイスラム教徒たちをパキスタンに呼び集め、アフガンのムジャヒディンと共に対ソ戦を戦わせます。
この何万人もの若きイスラム教徒の中に、オサマ・ビンラディンもいました。

…とまで言えば映画の最後のフレーズの意味がわかるはずです。
深く勉強になる映画でした。



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