2013年1月27日日曜日

「勇者ヨシヒコと魔王の城」

今回は映画では無く、ドラマです。

ドラマを1クール分観たのは何年振りだろう。
かかりつけのイケメンカリスマ美容師に教えて頂いた「勇者ヨシヒコと魔王の城」にはまって一気見してまいました。くだらないけど、めちゃくちゃ笑えて気分がスッキリします。
思いっ切りドラクエを意識して製作されている…というよりもスクエニが協力しちゃっています。また、『予算の少ない冒険活劇』と自ら明記し、自虐的な笑いを誘います。映像からもローコスト加減が目に余る程見られ、突っ込みどころ満載です。

最後に見終わった後、監督は福田雄一だと気づきました。主演は山田孝之なので「大洗にも星はふるなり」のタッグなんですね!そりゃ面白いはずです。

ドラクエ好きな人は必ずハマりますし、個人的に福田雄一のセンスと山田孝之の演技力を見て頂きたい。Huluにあるので、会員の方はぜひ。

いやー、めっちゃ笑った。お腹痛くなりました(^^)


2013年1月25日金曜日

「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」

本日公開の「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」(3D)を観てきました。…凄い。もはや映画という枠を超えてアートです。1コマ1コマが芸術です。

まるでクリスチャン・ラッセンの絵が動いてるかの様。
もはや何がCGで何が実写かわかりませんが、とにかく感動しました。

物語はタイトルにも書いてありますがトラと漂流する話です。そこまで20分程かかり序盤は眠くなったものの、漂流してからはその映像美の虜になり終わってみればあっという間でした。
この話でのキーワードのひとつ『生物の多様性』…それは人間界における人種や宗教などを象徴しています。
時にそれらを理由にお互い傷つけ合います。しかし、お互い真剣に向き合うことで理解し合うこともできるはず。この映画からその様に学びました。

監督はアン・リー、音楽は「アトランティスのこころ」のマイケル・ダナです。

ぜひ3Dで、近くにIMAXシアターがある方はそちらでさらに綺麗な映像をお楽しみ下さい(^^)


2013年1月24日木曜日

「皇帝ペンギン」

ストレス社会と戦うには時に癒し成分が必要です。
そこでリュック・ジャケ監督「皇帝ペンギン」(2005年フランス)鑑賞しました。
てっきり「EARTH」の様な客観的観察の語りで始まるドキュメンタリーかと思いきや、ペンギンの家族を擬人化してその立場目線で語られます。そのナレーションには大沢たかおと石田ひかりと神木隆之介が務めます。
ペンギンの愛くるしい様相には口元が緩みました。これぞ萌えの本質なのかも知れません。
この映画の素晴らしいところやはり徹底的にペンギン目線であることです。
それは語りもそうなのですが、特にカメラワークが秀逸。
ヒョウアザラシの捕食シーンは、見事にペンギンの恐怖心を表現していて感動しました。

ただ個人的に残念に思ったことはBGMで、映像に合っていない気が否めませんでした。
しかし、それ以外は素晴らしく家族の愛を再確認する心が温まる映画です。

なんでこんなペンギンって可愛いのかな?笑


「ブラウンバニー」

行きつけの美容室にてイケメン美容師に教えて頂き、「ブラウンバニー」を観ました。
音楽・芸術・演劇と多彩な能力を持つヴィンセント・ギャロが監督・制作・脚本を務めています。
観る人の脳裏に焼き付くこと間違いなしです。強烈過ぎます。
まず女性の方は見ないことをお勧めします。R指定ですが完璧にX指定であるべき映画です。
しかし単なるエロ映画という訳では無いのです。
ギャロの深いメッセージが散りばめられたロードムービーです。
中盤までは睡魔との戦いですが、終盤の爆発的展開で一気に眠気が覚めることでしょう。

またこの映画、ノイズ入りまくりのカメラで撮影している映像が味のある作品に仕上げています。音楽もヴィンセント・ギャロが担当していて彼の能力の高さをうかがえます。

賛否両論ある作品ですが、複雑な思考を好む男性にお勧めです。


2013年1月21日月曜日

「東京ゴッドファーザーズ」

長編アニメーション映画「東京ゴッドファーザーズ」(2003年)を観ました。
ホームレス3人組がクリスマスに見つけた捨て子を親元に届けるために奔走する話です。
早いテンポと作中描かれる人間らしさが心地よく、90分という時間がとても短く感じました。
伏線も分かりやすく回収され見終わった後はしばらく幸せな雰囲気に包まれます。

萌える様な女の子は出てこないし、何よりホームレスのじじいとオカマが主人公でずっと観る気が起きなかったけれども、今では自信を持って人に勧められます。
監督は今敏、音楽は「座頭市」で有名な鈴木慶一です。


「フィリップ、きみを愛している!」

2009年フランス・アメリカ映画「フィリップ、きみを愛している!」を観ました。
現在も米テキサス州の刑務所に投獄されている実在の人物の人生を描いた、スティーヴ・マクヴィカーの小説を映画化したものです。ジム・キャリーとユアン・マクレガーの実力派2大スターの共演作。
脱獄系はよく映画の題材になるけど、これほどまで清々しくポップに描いた作品を私は知りません。
めちゃくちゃぶっ飛んだ脚本ですが、これが実話を基に作られているのだから驚きです。

写真でお察しの通り、ずばり『ゲイ』の2人が刑務所で出会い、恋に落ちるラブ・ストーリーです。
フィリップ(ユアン・マクレガー)とスティーブン(ジム・キャリー)が「タイタニック」のジャックとローズに負けないくらいの愛を表現します。特にユアン・マクレガーの乙女力恐るべし。
愛にも様々な形があるのだな…と勉強になりました。
笑えて気分がスッキリする作品です。


2013年1月19日土曜日

「ひゃくはち」

観ました、「ひゃくはち」。
野球って素晴らしい、友情って素晴らしい、青春って素晴らしい!

超どストレートなスポ根作品です。
野球強豪校の補欠である、雅人(斎藤嘉樹)とノブ(中村蒼)…この2人がベンチ入りを目指します。
市川由衣など華のある女性も所々出ていて、男臭さ過ぎることは無いです。
また、雅人の父親役の光石研という俳優の演技が反則級に上手。
彼のせいでしばらく涙が止まりませんでした。

老若男女問わず誰でも楽しめる話で、特に一度でもスポーツに身をおいた事がある人は感動必須です。
「タイタンズを忘れない」でも思いましたが、改めてスポーツの力って偉大だなと感じました。
国連よりもFIFAの方が加盟国が多いことも十分に納得できますね。


「エターナルサンシャイン」

2004年アメリカの映画、「エターナルサンシャイン」を観ました。監督はダフトパンクのMVなどで有名なミシェル・ゴンドリーで脚本はチャーリー・カウフマンです。
まず主演はジム・キャリーとケイト・ウィンスレット、この時点で観ない理由が無いのです。
そして感想ですが、面白い!ハラハラもドキドキも無かったけれども、とても良く出来た脚本です。見終わった後、すぐにでも見直したくなる作品です。
情緒的な恋愛映画にSFというスパイスを効かせることによって、この映画のテーマである『記憶』を顕現しています。
またイライジャ・ウッドがパトリック役、キルスティン・ダンストがメアリー役に出演していますが、彼らへの焦点の当て方も見事です。サイドストーリー的に観ても面白いかも。

ただし失恋直後や恋愛のトラウマがある人は観るべからず。
それ以外の方にお薦めします。
時期的にもぴったりな作品です。


2013年1月15日火曜日

「ミッドナイト・イン・パリ」

「ミッドナイト・イン・パリ」観ました。初ウディ・アレン!そして即ファンになりました!

前回観た映画「オーケストラ!」に引き続き、またパリが舞台のお話です。
観光でパリを訪れた作家のギル(オーウェン・ウィルソン)とイネス(レイチェル・マクアダムス)。
ワインに酔ったギルが真夜中のパリを散歩中に、アンティークな車が迎えに来ます。着いた場所はあら不思議、彼が愛してやまない1920年代のフランスでした。そして会った人がなんと…

と、所謂タイムリープ系の話ですが、事件や事故が起こるわけでも無い。ギルの純粋さが可愛らしく、時に笑えます。
そしてぜひ見て頂きたいのがラストのシーン。この持っていき方が、ウディ・アレンの力か…と感嘆しました。
第84回アカデミー賞で脚本賞受賞も伊達じゃ無いです。

音楽はステファン・レンベル。


「オーケストラ!」

「オーケストラ!」観ました、フランス映画です。端的に言えばロシアのボリショイ劇場の清掃員として働くアンドレイが旧友と共にパリでオーケストラをしちゃう話。
ストーリーはテンポ良く進み、最後はチャイコフスキー協奏曲の圧巻の大団円です。

もちろんそれだけで無く、天才ソリストであるアンヌ=マリー・ジャケの隠された秘密とは…などちゃんと感動できる要素もあります。笑いもちょくちょく挟んで安定した面白さでした。

ジャケを演じたメラニー・ロランは「イングロリアス・バスターズ」でハリウッド進出も果たしています。要チェックな仏女優。ユアン・マクレガーが彼女と浮気したとかしないとか…笑

やっぱり楽器できるって本当に羨ましいな、なんか習おうかな(^^)


2013年1月14日月曜日

「モテキ」

2013年最初に見た映画は景気付けも兼ねて(?)「モテキ」でした。ちなみに漫画・ドラマ版共に未見ですので、映画としてだけのレビューを。

まずセカチューカップルの森山未來と長澤まさみが、時を経てこの様な形で見られるなんて思ってもみなかったです。
地元補正もあり、長澤まさみは一番好きな女優です。今作もエロ可愛くて最高でした(笑)

ストーリーはサブカル系男子の幸世くんにモテ期が訪れ、美女に翻弄される話です。
しかし彼にも強い思いがあり、自分に正直に生きようとします。
それを大根仁監督は、『実況』の演出によって上手に表現していました。
序盤では「何この展開!?」などとシチュエーションを脳内実況して客観的に自分をみていた彼ですが、中盤よりその実況が無くなり、主観的に「自分がどうしたいか」の信念に従い行動する様になります。恋は自分の気持ちが大事!ってとこですかね。

また、この映画はサブカルチャー要素を多く取り入れており、挿入歌やエンドロールに如実に現れています。同時に森山未來の俳優としての幅の広さを感じました(スチャダラパーとかPerfumeとのダンスとか)

っとまあ、草食系男子にお薦めの映画でした!笑

蛇足ですが、リリー・フランキー演じる墨さんが言ったセリフ
 − 彼氏が居ないなら世界中がライバルだが彼氏が居るならライバルは1人だけだ −
という言葉にとても感動を覚えました(深い意味は無いです)