2012年10月9日火曜日

「グッバイ、レーニン!」

最近、見る映画に外れがありません。まぁ評判のいい映画を選択してるのでそのはずなのですが。
今回観た「グッバイ、レーニン!」も当たりでした。2003年公開のドイツ映画です。
まず、題名にセンスを感じます。レーニンと書いてあるにも関わらず、レーニンは銅像でしか出て来ません。しかし間違いなくレーニンはこの映画の主役といってもいい程の役を担っています。
奇しくも私が生まれた1988年はドイツがまだ東と西に分かれており、翌年にベルリンの壁が崩壊しました。丁度その時期のとある社会主義の母がいるファミリーの視点で描いています。この映画の面白いポイントが東西統一をフィルムスピードを上げるなどしてコミカルに表現していることです。自虐的に社会主義と資本主義を描いているので、どちらにも反感を抱かずみることができます。
この映画のストーリーも面白いです。社会主義者の母に気付かれないように、資本主義化してゆく街並みをごまかし続ける息子の看病の姿勢に愛と笑いを感じ、同時に時代背景も知ることができます。


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